ネットの空気と現実の空気

尖閣諸島で、日本の巡視船と台湾の漁船が衝突し、台湾漁船が沈没した事件で、中国で駐日台湾代表が召還されたことが報道されたこともあって、中国のネットで日本批判が高まっているようです。

この前の大震災では日本に支援を受けておきながら、なんて恩知らずな、と思いましたが、ふと冷静に考えてみると、日本だってネットではいろいろすさまじい動きがありますが、現実社会ではそれほどでもありません。ネットの空気は現実社会の空気以上に操作しやすい(例えば、複数の人物になりきり)ということにも注意しなければなりません。対日感情の悪化というのは、必ずしも中国社会の現実を表しているとは限らないということです。

ネットの空気を以て現実世界の空気を表現する報道が多いですが、このあたりは要注意でしょう。相手の状況を誤解すると、作る必要がなかった敵を作ってしまうことにもなりかねません。

ついでながら考えてみると、中国人からしたら、政府が主張している以上、尖閣諸島は自国の領土なのかもしれません。日本以上に説得力のある説明ができているか否かに関わらず。

そういう意味では、自己主張をするのは結構なのですが、日本に支援を受けたのだから、少しは日本の立場からも物事を見ながら自説を主張してほしいものです。

「中台協力して主権を守れ!」って、尖閣諸島は、中国のもの?台湾のもの?

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