放送大学(大学院)の学習スタイル
放送大学は通信制の大学(大学院)で履修科目は基本的にテキストやインターネット、ラジオなどで自学することになります。この辺は他の通信制大学と同じだと思います。
ただ、放送大学ではそれに加えて学部生では卒業研究、大学院では研究指導という科目があり、これらの科目では継続的に指導教官から直接指導を受けることができます。
しかも、マンツーマン指導だけでなく同じ指導教官に学ぶ人が一堂に集まってそれぞれの研究内容を発表したり議論したりする形式です。いわゆるゼミです。
奈良大学でもスクーリングで先生や学友とコミュニケーションをとる機会はありましたが(私はコロナでその機会がありませんでしたが)、期間が短く一人当たりのコミュニケーション量も限定されていると思われますので、先生や学友とのコミュニケーションという点では放送大学は恵まれていると思います。
特に私のゼミの場合、ゼミが毎月開催されるためコミュニケーション量は相当なものになると思われます。文書やメールの通信ではなく直接会話してこそ得られるものも多いですので、これはありがたいですね。
なお、上述のとおりゼミ以外では教材やインターネットなどの授業によって自学することになりますが、一学期に結構な量の授業を履修してしまい、少々焦っています。
奈良大学は年間の履修を4月頃に行いますが、その感覚で履修科目を決めてしまったのが失敗でした。しかも奈良大学は何単位とっても学費は一定ですが、放送大学は単位数で学費が決まるので、履修科目を落としてしまうと学費が無駄になりそうです。
それは嫌なので、ゴールデンウイークは勉強漬け…!?
放送大学大学院初ゼミ
さて、毎月行われるゼミですが、初回は先日行われました。
初回ですので在校生は研究の進捗状況を、新入生は自分の研究計画を報告することになりました。こうして他の方の研究状況を聞くことができるのもゼミの良さですね。
最初に在校生の方の進捗状況を伺いましたが、さすがに研究が進んでいるだけあって、多くの史料を用いて説明されていました。自分の卒業論文は史料はほとんど用いず研究者の論文が主な資料となっていましたが、大学院での研究は史料から逃れられないなと感じました。史料を用いるということは研究テーマに沿った史料を探して読み込み、分析するということになりますが、どのプロセスも簡単ではなくきちんとできるか不安ではあります。ただ、それができれば研究の質が格段に良くなる気がしますので、ここは頑張りたいポイントですね。
在校生の説明が終わると、次は新入生の番です。他の人の話についてはレベル感を把握しつつふんふんと聞くだけでもいいですが、自分の説明に直のフィードバックがあり研究の方向性にも関わってくるので、集中して臨みます。
自分の研究内容については簡単な研究テーマの概要、これまで読んだ資料、読みたい資料・史料をについて説明します。卒業論文を深掘りしたテーマを考えていましたが、卒業論文の時点で自分にできることはほとんどしていたつもりでその先の展望がなかったので今後読みたい資料・史料のアイデアがなく、方向性についてのアドバイスがほしかったというのが本音でした。
結果として、研究テーマそのものを深掘りする前に基礎的な事項から研究して論文にした方がいいというアドバイスをいただき、それを踏まえて次回のゼミまでに読むべき文献を探すことになりました。どのようなテーマを選ぶにせよ基礎的な事項の学習・研究があってこそ説得力のある論考ができると思いますので、急がば回れということで取り組みたいと思います。土台がないと仮に修士論文を乗り越えられてもその次はなさそうですしね。
・・・といいながら、ゴールデンウィークはだらだらしながら他の履修科目の勉強を進めることになりそうです。
でも次のゼミまでもう1か月切ってるし。うぁー。