祝・放送大学大学院入学!
4月に新年度を迎え、放送大学大学院の入学を迎えました。
といっても大々的な入学式があるわけではなく、ZOOMでプログラムごとのオリエンテーションが開かれ、先生方の自己紹介に加えて今後の学習の進め方や各種手続きの進め方を説明するといったものでした。
その後に指導教官ごとに分かれて、指導教官から学習の進め方やゼミの開催について説明があったり、学生同士で自己紹介をしたりしてオリエンテーションは終了しました。
と書くと何の感慨もなく終わった感がありますが、実は同じゼミの新入生の中にすでに実績十分な方がいて、少々劣等感というか焦りを感じていました。
まあこちらは本業は歴史ではないから、などと言い訳をしても同じ土俵に立つわけですし、ゼミで議論をする(そして不勉強を思い知らされる)ことも避けられないので、受け入れて頑張るしかなさそうです。
奈良大学でも十分に知識・実績を持った方はいたかもしれませんが、学生同士のつながりがほとんどなかったので、他の学生と直接接点をもって刺激を受けられるのはありがたいですね。実際に放送大学も学生同士の刺激を重視しているそうです。
ゼミ学習
放送大学で特徴的なこととして、通信制であるにもかかわらずゼミが定期的に開催されることが挙げられると思います。
他のプログラムがどうかはわかりませんが、私の指導教官の場合毎月一度ゼミが開かれ、同じ指導教官に学ぶ学生同士で議論が行われます。恐らくそれぞれの研究テーマについて報告を行い、それに対して質問が行われたり議論があったりするのだと思います。
自分の研究を他人に見てもらうことで気づかなかった論点を見つけられるのは研究上有意義なのでゼミでの報告・議論というのはウェルカムなのですが、一方で指摘が多すぎて精神的にきつくなることがあるのも事実だと思います。本来はそういうのもポジティブに捉えられるといいんですけどね。
そのような議論が有意義になるか、ボコボコにされるか否かは指導教官のみならずゼミのメンバーの知識や能力にかかってきます。当然、知識・能力が豊富な方が多いほど有意義だし、指摘も増えるはずです。
そして、私のゼミは・・・
ゼミの方の知識や研究動向は自己紹介でも少し接することがありましたが、初回のゼミでは事前に各自の研究動向について発表することになっており、発表資料が事前にシェアされています。
で、他の方と自分のを見比べてみるわけですが、レベルが全然違いました。
自分の研究内容や展望に比べ、はるかにクリアで視野に入っている史料・資料もかなり深い。歴史を研究する者としての差を突き付けられた感じです。
ただ見方を変えると、そういう人の存在は自分のロールモデルともいえ、その人と同じようなことをすれば自分の研究も深めることができそうです。また近くにいるということはその知見に触れることも多いわけで自分の研究のヒントにすることもできるはずです。
もちろん史料を読めるようになる、時代環境を理解するというのは容易にできることではないですが、まずは2年間で自分なりの研究ができるようにしていきたいところです。