放送大学大学院入学試験の流れ
以前投稿したとおり、今年度で奈良大学での歴史学の学びが終了する見通しであることから、大学院でも通信で歴史学の学びを継続するため放送大学大学院の人文学プログラムの受験を行っています。
先日一次試験の筆記試験を受験して無事に通過し、二次試験の面接試験が予定されていました。入試は二次試験までのため、面接試験で入試は終わることになります。
ちなみに筆記と面接の配点は50:50ということでどちらも重視されているようです。
(筆記の英語と専門はプログラムごとに配点が異なり、人文学プログラムの場合は30:70で専門が重視されています)
二次試験の日程はプログラムによって出願時点で決まっていますが、開始時刻は一次試験の合格通知によって知らされます。
面接試験は以前は対面で行われていたようですが、現在はコロナ禍の影響もあってZOOMで行われています。
試験の前にテストの機会も設けられているので、ZOOMに不慣れな人も安心です。
(慣れている人は特に気にしなくても大丈夫だと思いますが、確認しておいた方が安心するとは思います)
そして本日、二次試験に臨むことになりました。
緊張の面接試問
面接の前に(1)服装
かしこまった場でZOOMを使用するときに悩むことの一つに服装があります。
自宅から外に出ないのにスーツを着るということに今一つ慣れないのでできればスーツを着ないという方向でいきたいのですが、一方で無駄なリスクを取らないためにはスーツを着るのが無難です。
就職活動だとまだスーツかな、という気がするのですが大学(院)の面接でどこまできっちりした服装をするのかは難しいところです。
対面だと就職活動と同じようにスーツで面接に臨むことを考えると入学試験もスーツが望ましいということになるのでしょうか。
博士論文の口頭試問の時はそこまでお堅い感じはしなかったのですが、どうなのでしょうか(その時もスーツにしましたが)。
今回はやはりリスクを取らない方向で、かっちりした感じに見えるビジネスカジュアルでネクタイをしておきました。
面接の前に(2)想定質問と対応
面接は試験官の方から質問をされ、それに対して回答する形で進められます。
そのため、どのようなことを聞かれ、どのように回答するかが肝心ですが、その場で回答を考えてもうまくまとまらないのである程度想定質問と回答を準備しておくことが重要です。
大学院の面接試験についてインターネットで調べてみると、高い確率で聞かれる内容としては、①研究したい内容、②研究計画(どのように進めるか)、③学習・研究の意義、④志望動機、といったところでしょうか。
これらについては出願書類の中で述べていることではありますが、改めて確認・整理して緊張しても説明できるくらいにはしておくのがよさそうです。
緊張していると、本当に頭が真っ白になって基本的なこともうまく話せなかったりしますので。
私もこれらの事項については出願書類を読み直して、簡潔に説明できるようにしておきました。
希望する指導教官がいる場合、その方の論文や著書に目を通しておくことも有効らしいです。
私も一応希望する指導教官の著書については目を通しておきました。自分の研究内容とは直接かかわるところが大きくなさそうなのであまり頭には残っていませんでしたが、指導教官の専門や関心を理解するためにも少しは目を通しておくのがいいと思います。
面接の中で言及することができればアピールにもなりそうですし。
面接本番
そのような準備をしていよいよ本番です。
面接開始時刻の5分前に事前に指定されたURLでミーティングに入ることが指示されていたため、早めに入室。
ミーティングが開始されるまでに少し時間がありましたが、深呼吸で息を整えます。
深呼吸していると画面が変わってミーティングに。
試験官は2人で、1対2の形でした。
放送大学大学院の入試について書かれたブログ記事を読むと結構厳しい感じの描写が多かったのでピリピリしているのかと思いましたが、最初は和やかに始まりました。
この辺は試験官の方の雰囲気にもよるのでしょう。
最初に受験番号と氏名を伝えて本人確認が行われ、それからが本番です。
最初の質問は想定通り、研究したい内容と計画について。試験官からするとそれが一番の関心事なので最初にこれが聞かれるのはほぼ確実だと思います。
研究内容・計画は現在進めている卒業論文と同じ内容なので、そちらを説明していきます。
というと淡々と答えたように見えますが、実際は緊張していて頭の中がぐるぐるして、理路整然とした説明にはなっていなかったと思います。それでも伝えるべきポイントは言及したので、言いたいことは伝わったようです。
その後には歴史学らしく、研究の中であたっていく史料について質問がなされました。
すでに研究を進めているので自分が取り組んでいることについては回答することができましたが、「そこまでは考えていなかった」「そういう見方をしたことはなかった」というポイントも多く、プロとアマチュアの視野の違いを突き付けられました。
これは大変勉強になりました。
事前の情報収集で厳しい面接だという情報がちらほらあったので不勉強な点を詰められたらどうしよう、なんてビクビクしていましたが、面接時間が10分程度ということもあって厳しい議論になるところまではいかず面接は終了しました。
緊張していることもあって100点満点の回答ができたとは言えませんが、現時点での自分の能力や視野は可能な限り伝えられたと思います。
それほど悪い出来ではないと思いますが、不本意な結果になっても悔いなく受け入れられそうな気がします。
この面接でそれなりの回答ができたのは卒業論文を進めていたからですので、こういう機会を与えてくれた奈良大学での学びには感謝したいところです。
願わくば、自分なりに満足のいく卒業論文を作成して奈良大学を卒業し、放送大学でそれを昇華させていきたいものです。
合格発表は12/23(金)発送予定で、早ければ12/24にも届きそうです。
せっかくのクリスマス(イブ)ならサンタさんにいい結果をプレゼントとしてもらいたいものですが、果たして。長い1か月になりそうです…。