先日最後の授業を終え、ついにロッテルダムを去ることになりました。
現在はストップオーバーでマレーシア・クアラルンプールに滞在中です。
真冬のオランダから常夏のマレーシアに急に移動したので体も少々戸惑っているようです(笑)
荷物をできるだけ自分で運ぶことにしたのでキャリーバックに相当詰め込んだら、空港で重量オーバーのため追加料金を払うことに。
しかも、ストップオーパーの場合は滞在地から最終目的地の分は改めて支払わなければいけないため2倍の料金がかかることになります。あー、悔しい!!
それはさておき、今回はMBAでも重要な要素の一つである起業(アントレ)の科目、”The Entrepreneurial Process (TEP)“についてご紹介したいと思います。
TEPは2人の教員が担当し、ケーススタディ、理論、プロジェクトの3つのパートで構成されます。
授業の前半はケーススタディに基づいて、ビジネスの色んな面からの議論を行い、後半は理論についての講義になります。
テーマは起業に必要と考えられること全般に及び、起業を考える上での全体像(顧客・サービス・収入・コスト・資金調達)の作り方、ポジショニング、新しいビジネスが乗り越えるべき課題など様々です。
こういう話を聞いていると、起業というのは面白そうであるけれど、本当に大変だと思います。それゆえに、授業でも情熱の重要性が説かれていました。
また、プロジェクトでは一部の人は自分で起業プランを考えた人を中心にチームを組み、その他の人はオランダの某研究機関の技術をビジネス化するプロジェクトにチームを組んで参加しました。
我々のチームは私とインド人とアルゼンチン人の3人で、とある微生物に関連する技術をどのような方法でビジネスにするかを考えてきました。
その技術そのものに対する理解はもちろん、
・そもそもどのような方向に進むか(医療、衛生あるいはその他の分野)
・具体的にどういうビジネスモデルにするのか
・どのようなマーケティングをするのか
・競合他社との差別化をどのように図るか
・収益とコストのバランスをどのようにとるのか
・・・etc
といった問題について、インターネットで情報を収集したり教授と相談したりするだけでなく、実際にオランダの医師やその特許を持っている某研究機関の方にお話を伺ってより現実味のある提案にしていきました(医師の話を聞いたのはオランダ在住のチームメイトにお願いしましたが)。
教授に相談した時に、「このプロジェクトは実際のビジネスとは違うけれど、このプロセスは実際にビジネスを始める時と同じもの」と言われた時には、自分が実際にビジネスを始めるプロセスの中にいるのだとちょっとドキドキしました(笑)
実はこの時にRSMが属すエラスムス大学の医学部にある産学提携センターの人にも話を聞いてみるといいと言われていたのですが、結局その機会はなく、それが少し残念でした。
まだ英語力に自信がなかったし、勝手にかき回してチームや先方に迷惑をかけられないと思ったので自分で動くことも敢えてしなかったのですが、せっかくなので話だけでも聞いてみればよかったと少し後悔があったり…
最後は実際にその研究機関の方の前でビジネスプランについてプレゼン。
我々のチームは私以外の2人でプレゼン。時間制限があったし、実際のところ結構2人に依存していたので致し方ないかな、と(もちろんできる限りのことはしましたけど)。
加えてビジネスプランについてレポートも作成。こちらはプレゼンに詳細な分析を加えたものになりました。こちらは締め切りが授業最終日の後になったため、結構長い間こちらにも時間を割くことになりなかなか休めませんでした(汗)
アントレについては本を読むだけではなかなか学ぶことができないし、またどのビジネススクールでも力を入れているため、留学前からずっと楽しみにしていた科目でした。
また自分の将来的なゴールの中にも起業を考えていますので、その点でも学ぶところが大きかったです。
もちろんこの授業で学んだことやプロジェクトで行ったのは実際の起業プロセスのごく一部でこれを以て起業ができるとは言いませんが、少なくともその一部に直に触れることができたのは、これまでそういう経験が全くなかった人間からするとやはりインパクトが大きく、印象に残る科目になりました。
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