さて、今週はいよいよ1学期の最終試験です。
ここで単位を落とすというのはあってはいけないことですので、授業についていけなかった分、週末に一気に取り戻す意気込みで勉強する予定でした。
・・・が、この土曜日の夜、ロッテルダムをあげた一大イベント”Rotterdam Museum Night“がありましたので、勉強そっちのけで行ってきました。
ここで勉強した内容はそのうち忘れるけど、イベントの経験は長く残るから、そちらに行った方がいい!という半ば現実逃避です。
Rotterdam Museum Nightとは、夜中遅くまでロッテルダム中の美術館を営業して、その間はチケットを買ってしまえば、自由に美術館を回ることができるイベントです。
チケットは20€弱でイベントの時間は午後8時から午前2時までです。
ちなみにオランダでは美術館のパスポートが販売されていて、それを持っていると1年間自由にオランダの美術館に入ることができ、自分もそれを買っていくつかの美術館を回ったのですが、残念ながらこのイベントでは適用対象外でした。
オランダは芸術の国としても知られており、このイベントも大変人気があるそうで、どれほどの人が集まるのかということにも関心があり、わくわくしながら出発!
美術館に近づくと人ごみに遭遇!前評判にたがわず大人気。
やはりオランダ人は芸術への関心が強いようです。
さて、最初は川沿いにあるWorld Museumに。
その名の通り、世界中の芸術を紹介している博物館です。
WorldMuseum。川の向かいにはロッテルダム港があり、まさに世界の玄関にあります。
まずは受付にてチケットを購入。
チケットを購入すると、チケットを購入したという証にバッジをもらいます。
中にはまさに国際的な世界が!
世界中の地域を代表する芸術作品が展示されているほか、最近の日本のアニメっぽい絵画も展示されていました。
また、このイベントに合わせてなのか、日本の有名な漫画・アニメのコスプレをした人もたくさんいました。
あまりに感動したので、一緒に写真を撮ってもらいました(笑)
そういえば、今日家電量販店に行ったときにもアニメコーナーに日本のアニメがたくさん並んでいるのを見て、日本のアニメの強さを感じましたが、本当に日本の漫画・アニメは世界中に広がっています。
WorldMuseumを後にして、二つ目の目的地である建築協会へ。
その道中で、普段は外から見るだけの教会が開いていて、イベントのチケットで入ることができるようでしたので寄ってみました。
建築協会近くの教会。オランダにはこのような壮麗な教会がたくさんあります。
中では古いドレスが飾られていました。
このような教会の中に入るのは初めてでしたので新鮮な経験でした。
教会の後は、建築協会の横にある小さな美術館に。
小さいながらも人気のようで行列ができていました。
そしていよいよ建築協会。
建築協会の入り口のあたり。外観にはいろんな趣向が凝らされています。
中にはロッテルダムにあるゴミ箱や街並みの写真、さらにオランダの有名な建物の模型がたくさん展示されていました。
オランダはデザインに凝った国なので、面白いデザインのゴミ箱がいろいろあって思わず引き込まれてしまいました。
また、模型好きでもあるので、建物の模型にも見入ってしまいました。
ちなみに館内の様子。
この日は美術館の中でビールの売り子さんがビールを売っていたりして、半ばバーのような雰囲気でした。たまにはこういう雰囲気で芸術を楽しむのもいいかもしれませんね。
また、建築協会では、絵画教室も開かれていました。
絵画教室の様子。油絵の一日教室でしたが、みんなすごく上手に描いていました。
ちなみにオランダでは絵具もキャンバスも安価で売られていて、オランダ人は絵を描くのが好きなんだろうと思います。
こちらは一度訪れたことがあったのですが、好きな作品がたくさんあったので再度行ってみることにしました。
数多くの絵画のほか、彫刻や陶器、現代アートなど多様な芸術作品が展示されていて、何度訪れても飽きることがありません。
ちなみに、この美術館には借入分含め140,000もの作品があるそうです。
これだけあると何度か来ないと全て見るのは難しそうですね。
最後に、「全てから解放される」という触れ込みの映像を見ました。
行列に並ぶこと約30分、どんな映像が見られるのかと楽しみにしていたのですが、いざ見てみると全てから解放されるどころか、結構ストレスフルな映像で、この辺りは自分たちと感覚が違うのだろうかと思わされました。
ということで、今回訪れたのは大小合わせて5つの美術館。
一晩中芸術鑑賞をするという機会はめったにない機会で、貴重な体験ができました。
20€弱で5つの美術館を楽しめるのですから大変お得です。
聞くところによると、オランダの美術館も人集めに苦心していて、こういうイベントを開いているとのこと。
ロッテルダムと日本では交通環境が異なるなどの違いはありますが、是非日本でもこのようなイベントを立ち上げて日本人の芸術に対する関心を高めてほしいと思った次第です。
(・・・と言っても、電車を何度も乗って美術館周りができるかと聞かれると自信はないですが)
あまり絵心がない自分でもつい行ってみようと思ったくらいですから、工夫次第できっと多くの人の絵心を目覚めさせることができるのではないか、ひいては精神的な豊かさにつなげられるのではないかと思う今日この頃です。
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>むーたろさん
そうでしたか。
嫁さんがBob Ross氏のファンで、ご指摘の番組もよく見ていたそうです。
てっきりご本人かと思っていましたが、本人はすでに亡くなられているとのことで全くの別人かと思っていたのですがパロディだったんですね。
別人とはいえすごくきれいな絵だったので、是非動画を確認したいと思います。
貴重な情報ありがとうございます!