The Rotterdam Oath

1月4日、ついに日本を発ち、留学先の学校の寮につきました。
EI-House (Erasmus Intenational House)といいます。
1年強の留学生活になる予定です。

EI-House
留学先のエラスムス大学の学生寮の部屋。メゾネットタイプです。

人生のターニングポイントとすべきこの1年を過ごすにあたって、「ロッテルダムの誓い」なるものをたててみたいと思います。

1.将来日本のソーシャルファイナンスのリーダーとなるべく学習・人脈形成を図る

この度なぜオランダに留学することにしたかと言えば、日本でソーシャルファイナンスを立ち上げたいがため、そしてソーシャルファイナンスをリードしていきたいと思ったため。
となると、当然将来は日本のソーシャルファイナンス業界のリーダーとなることができるような素地を築き上げる必要があります。

具体的には、MBAでビジネス全般について理解を深め、ビジネスや組織をリードする能力を高めることはもちろん、ソーシャルファイナンス先進国であるオランダにいる利を活かし、例えばトリオドス銀行などのソーシャルファイナンス機関の人にコネを作って話を聞く、実際にインターンシップをする、などが考えられます。

それだけでなく、オランダも含め、欧州は行政・産業界とNPOとの連携が日本と比べて進んでいますので、そのような点も多くの人に話を聞くなどして学び、将来日本に還元していきたいと考えています。

幸い、日本でソーシャルファイナンスの専門家の方々と面識を得ることができましたので、その方々のアドバイスも受けながら、知見や人脈を築き上げていこうと思います。

2.海外の人と壁を作らずにコミュニケーションすることができるようになる

グローバル化していく世界において、また世界から多くのことを学ぼうとするうえで、海外の人とのコミュニケーションは必要不可欠と言ってもよいと思います。
特に若い世代になるほどその傾向は強くなると思います。

自分もその若い世代に属しますので、海外の人とのコミュニケーション能力は必須です。
自分の力で自分の道を切り開こうとするなら尚更でしょう。

したがって、世界から多くの人が集まる留学という機会に、海外の人とのコミュニケーション能力を高めたいと思います。

具体的には、英語力そのものはもちろん、下手な英語でも躊躇せず話す度胸、海外の文化や慣習、歴史その他の事情をできるだけ勘案しながら付き合う能力と知識、多少苦手なものでも勧められたら食べる根性、といった感じでしょうか。
あとはホームパーティなど、クラスメートやその家族と密に接する機会を増やして、海外の人とのコミュニケーションを円滑・円満にできるように努めたいところです。

3.人前で話すことのできる英語力を身に付ける

自分も含めMBAに進学する人は基本的にビジネスにおけるリーダーを目指しています。
リーダーの役割は様々ですが、そのうちの一つに、自分(あるいは組織)のビジョンや意見を人や社会に示す、ということがあると思います。

ビジネスにおけるプレゼンテーションはもちろん、業界のリーダーになることを目指すなら、いずれはパネルディスカッションや記者会見に参加することも考えておかなくてはなりません。

その際の使用言語は、日本国内を除けば現状では英語でしょう。
そしてグローバルな情報発信を目指すなら、その分だけ英語の使用比率は上がるでしょう。

最近ではこのような情報発信の訓練の場を提供する
ビジネススクールもあり、私の留学先のRSMでも模擬記者会見の授業があるそうです。

将来自分がビジネスそのものだけでなく、広い意味でソーシャルファイナンス業界をリードすることができるよう、そしてビジネスだけでなく、日本のことや自分の関心事を広く情報発信できるよう、人前で英語を話す能力を高めていきたいと思います。

4.引っ込み思案な性格を叩き直し、積極的な性格に生まれ変わる

上で大きなことを宣言しましたが、実は引っ込み思案な性格だったりします。
どちらかというと物事をネガティブに捉えがちだし、自己主張もそこまで強くはしない。
しかし、そんな態度はMBAでは受け入れられないでしょう。おそらくMBA後のビジネス環境でも。
ポジティブに考えないと心がもたないし、場合によっては周囲に悪影響ももたらす。
自己主張しなければ、存在意義そのものがなくなる。

考えてみると、自分がネガティブに考えたり、自己主張をしないのは、日本人特有の遠慮深さではなく、単に自信のなさに由来していると思います。一種の逃げですね。

留学によって自分の人生を変えようと思うなら、自分のメンタリティも変えなければいけません。特にネガティブ思考からポジティブ思考への転換は非常に重要だと思います。

授業の一環でグループワークや課外活動を進める中で、必然的に自己主張をする場面が出てくるでしょう。また、厳しい状況にたびたび直面することを考えると、ポジティブにならなければやっていけない気がします。
そういうこともあるので、この点は常に留意して生活したいと思います。

5.日本のアニメの魅力を海外に伝える 

小さいころからアニメや漫画を読んできて大きな影響を受けたこともあり、サブカルチャーの影響力は本当に大きいと思います。
特に歴史が好きになったきっかけとしてゲーム(「信長の野望」「三国志」など)や漫画(特に横山光輝もの)の影響があったので、これらが人に良い影響を与えると信じています。
また、小学生の頃には「世界名作劇場」シリーズに感動したこともそう考える要因です。

また、最近は世界でも日本アニメが人気で、アニメ産業が注目されているという事実。
これは、上記の海外の人とのコミュニケーションを図る一つのツールになるのではないかと考えています。
同時に、世界中から集まるクラスメートたちに日本のアニメの良さを知ってもらうことで、日本のアニメ産業の活性化、さらには民間外交的な部分も少しは担えるかもしれない、と思ったりもします。少々大袈裟ですが。

ということで、自分の好きな日本のアニメの魅力を海外の人に伝えるということも留学のテーマにしようと考えています。
具体策はまだ考えていませんが、とりあえず、いくつか使えそうなものを持ってきています。

持参書籍等
歴史もののほか、「もしドラ」、少年サンデー連載「ハヤテのごとく!」、「世界名作劇場」グッズなど。

具体策はまだ考えていませんが、家に人を呼んだ時にさりげなく目に入るようにして話題にしたり、Facebookなどで日本のアニメを英語で紹介したりしようと思います。あるいはクラスメイトとの日本旅行(いわゆるJapan Trip)を企画するのであれば、日本のアニメ制作会社見学を入れるのもアリ!?などと妄想しています(単に自分が行きたいだけ)。
これは、多くのクラスメイト(うち日本人4名)の中で自分という人間を認識してもらうためにも重要です(いわゆるキャラ立ち)。
クラスメイトには、サステナビリティ/ファイナンス/アニメ というカテゴリーで認識してもらえれば万々歳です。

ともあれ、自分のキャラ立ちから末は日本外交の一翼を担うため、まずはクラスメートに日本のアニメの魅力を伝えていこうと思います(ちなみに、学生時代からビジネスと外交との連携については関心がありました。カントの「永遠平和のために」はななめ読みに終わってしまいましたが)。

・・・と、留学期間中にやり遂げたいことを書きだしてみました。
自分は英語力も全然足りないし、留学期間も1年程度と決して長くはありません。多くの日本人留学生が最初は苦労するし、やりたいことはなかなかできないとも聞きます。
そのため、上記のミッションについてすべて完璧にこなせるわけでもないでしょう。

しかし、高い目標を掲げるからこそ少しでも高みに達することができるともいいます。
だからこそ、過大とも思えるような目標を宣言しました。

来週の火曜日からはついにプログラムが始まります。
プログラムが始まると、英語に課題にと振り回され、初志を忘れがちになると思いますが、折に触れて思いだし、少しでも実のある留学にしたいと思います。

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当カテゴリー「MBA・ソーシャルファイナンス留学記」では、オランダでの留学生活をブログにてレポートするというチャレンジによって、Just Givingを通じて、若者の就労支援を行うNPO「育て上げ」ネットを支援しています。チャレンジの詳細等についてはこちらをご覧ください。
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