MBAの志望動機としてエッセイにも書いたのですが、将来ソーシャルファイナンス事業を立ち上げて、NPOなど社会的に大きな意義のある事業体に資金を提供する、ということをやっていきたいと思っています。
そういうことを考えた時、特に難しいのが貸出先に対する目利き。
一般的な企業でもそうですが、特にNPOは千差万別で情報開示制度も整備されていない(そもそもそういうことにしっかり対応できるスタッフがいない場合も多いかも?)こともあり、特に審査が難しいと思われます。
そこで、そういう課題に対してどうして対応していけばいいのかと考えていたところ、先日の二枚目の名刺・MBAnoWA!合同イベントで米国の「Charity Navigator」という団体がNPO団体の格付けを行っているという話が出て、これは参考になるかもしれないと考えてウェブサイトを見てみました。
Charity Navigatorのウェブサイトでは、米国の多くのNPOの格付けを行っています。
格付けの基準としては、「財務の健全性」と「説明責任・透明性」が用いられています。
財務の健全性には、資金の用途や効率性などが含まれています。
そして、この二つの基準に照らして一つ星から四つ星まで格付けされます。
格付け対象となる非営利団体のカテゴリーは多岐にわたりますが、格付けされている団体の一つに「The Aspen Institute」があります。
この団体は、ビジネススクールのプログラムを社会性の観点から見たランキング(Beyond Grey Pinstripes)を公表していることで知られています(そして最新版ではRSMのランキングが19位に下がっている・・・)。
この団体の格付け情報はこちら。見事最高の四つ星です。
そして驚愕すべきは、CEOの収入。何と823,425ドル!!1ドル=76円で計算して、何と6258万円!
アメリカではNPOでも能力のある経営者はしっかりと収入を得ていると言われていますが、実感できました。
この数字はやや極端かもしれませんが、100,000ドル(800万円弱)程度の収入を得ている経営者は多くいるようですし、そういう団体でも決して格付けが悪いわけでもありません。
こういう能力のある人材がNPOに来て、しっかり収入を得るとともに、資金調達を強力に推進したり、団体の活動自体を盛り上げて社会に還元していくというのは、よくできた循環だと思います。
機会があれば米国に行ってこういう団体の方々ともいろいろ情報交換していきたいと思います。