2012年のMBA留学を目指して勉強する今日この頃ですが、留学というのは、少なくとも留学先の学校においては、日本人の代表として活動することでもあり(特に政策系・ビジネス系はそうなのではないでしょうか)、また、将来国際的な場で活躍する時には、仕事の能力だけでなく、それなりの教養が求められるケースもあるようです。
そういうことを考えると、英語の勉強だけでなく、日本のことを知らなければなりません。
日本の歴史や文化、政治経済などなど。
文化と言っても幅広く、歴史や絵画、装飾、音楽、文学、食べ物、言語など、きりがありません。
そういうことを考えていると、意外に自分の国のことって知らないと思うこともあります。
そんなことを考えていたとき、たまたま読んだ漫画が、日本の伝統文化を上手に表現していて面白かったです。
その漫画は、百人一首競技かるたをテーマにした「ちはやふる」というものです。
百人一首とは、ご存じのとおり、古人の優れた100人の100の和歌を選定したもので、百人一首競技かるたとは、まさに百人一首をかるたにしたものです。
時折百人一首かるたをテレビで見かけますが、衣装の優雅さとは対照的に、その動きは目にもとまらぬ速さです。今もyoutubeで見ましたが、迫力がすごいです。
「ちはやふる」では、その競技かるたの世界をスピード感あふれる表現で描写しています。
スポーツとしてのかるたと文化としての百人一首がバランスよく描かれていて、非常に興味深いです。
また、かるたをめぐるいろいろな葛藤、競技かるたの楽しさがこれまたバランスよくちりばめられています。
競技かるたの奥深さも楽しいです。体力・瞬発力が必要なのは言うまでもなく、様々な戦術・戦略眼や頭脳・集中力のスタミナなど、これまで知らなかったかるたの世界が見えてきます。
百人一首という日本の伝統的文化を知るためだけでなく、単純に一つのスポーツ漫画として読んでも面白い、非常に良い漫画だと思います。
そういえば、中学・高校時代に百人一首を覚えさせられて、学校の百人一首かるた大会にも参加したのを今思い出しました。
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