偶然の出会いとは面白いものです。
ただの偶然が、偶然の意図や経緯が絡むことによって必然化された、そんな感じでしょうか。
たまには家を離れて勉強しようと、近所の図書館に行って、たまたま漫画コーナーを見たら、20年位前のジャンプのコミックが置いてありました。
そういえば、こんな漫画もあったなあ、と手に取ったのが、「銀牙 -流れ星 銀-」。
同い年のいとこが読んでいたのを覚えています。
凶暴な熊を倒すために、猟犬が日本中の勇敢な犬を集めて立ち向かう、というストーリーです。
本宮ひろ志さんの「男一匹ガキ大将」に似ているかもしれません。
主人公は犬たちですが、人間以上に義理人情に厚かったり、兵法・統率に長けていたり、なかなかあなどれません。犬とはいえ、立派な軍隊になっていました。言葉も軍隊そのもの。
表情も犬なのに結構性格が出ていて、違和感がないです。
昔から今に至るまで、連載の漫画を読んだことはほとんどないので、あくまでイメージですが、昔の少年漫画は今のものと比べて、男臭く、熱かった気がします。
もちろん、今の漫画にも感動するものはたくさんあるのですが、クールでスマートなものが多い気がします。
昔の作品は体一つで飛び込むシチュエーションが多いからかもしれません。
会う人会う人に草食系といわれる私ですが、実はこういうテイストの作品が大好きです。
クールでスマート、という生き方も悪くはないですが、やはり心の底には暑苦しいほどに熱いものを持っていたいと思っています。
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