「社会を変える」を仕事にする

社会起業家にあこがれて数年。

将来は留学してビジネスを総合的に学び、いつかは自分も社会的起業家に、と意気込んでいるのですが、実際に社会起業家とはどのように生まれ、どのような道を歩むのか、ということに当然関心が向かいます。

そんな折、とある社会起業家の興味深い体験談に出会いました。

病児保育などを手掛ける、フローレンスというNPOがあるのですが、その創設者の方の体験談です。

もともとその方は大学在学中からIT企業経営者として活動していたのですが、お金ばかりを求める姿勢などに違和感を感じ、自分のしたいことを考え直し、偶然病児保育の問題に触れてそれを解決しようと思ったそうです。

その中で行政その他の壁がありながら、それを一つ一つクリアする中で多くの素晴らしい出会いもあり、おもわず引き込まれていきました。

特に行政についてですが、必ずしも社会的起業家の味方ではなく、想像はしていましたが、行政を使いこなすのは難しいと思いました。

政治家・職員の態度や補助金の足かせ、などなど。もちろん尊敬すべき人もいますけれど。

納税している割に権利意識が薄いのは日本人の改善すべき点かと反省しました。

また、同じような事業をしている方からも攻撃を受けることがあり、これもこらえる精神力が必要なようです。

本当に社会的起業は大変そうです。

しかし、行政の体力が弱まりつつある中、社会的ニーズに応えていく社会的起業の存在感は今後一方強くなっていくでしょう。

そして、そのようなニーズに応え、顧客が喜んでくれる様子を見るのは何よりもの報酬だと思います。

自分自身、お金に対する欲がないとは言いませんが、人が喜んでいるのを見ると幸せになります。

そんな思いを大切にしつつ、機会があれば社会的起業家の方ともお話したりして、自分なりに社会的起業家への道を歩みたい、そんな気持ちを再確認させてくれました。

「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方/駒崎弘樹
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「社会を変える」を仕事にする への3件のフィードバック

  1. yosuke のコメント:

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    テレビや日経新聞でもたまに取り上げられていますね。
    実際、私も子供を保育園に預けて共働きしていますが、子供が病気のとき、本当に困るんです。
    どちらかが休んで、面倒をみざるを得ないのですが、幸いなことに休みやすい職場なので助かっています。
    しかし、日本の多くの会社は休みにくい会社かと思います。
    結局、「仕事か家庭か」の選択を女性は迫られ、退職する人も多いのが現実ですよね。
    これって、日本としてはすごい経済損失だと思っています。
    (それだけの仕事の需要があるかないかは別にして。
    ただ、医療・介護関係をじはじめ、女性向けの求人需要のほうが高いようですから、需要は満たされるのでしょう。)
    「社会がよくあってほしい」という需要は、いつの時代もあります。
    そのニーズを満たす為に、私たちの世代が活躍したいですね。

  2. ゆーけー のコメント:

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    >yosukeさん
    男性であっても、育児って会社の理解が大事ですよね。共働きなら、どうしても父親が動かなければいけないことも多そうですし。
    多々ご苦労のこととお察しします。
    同僚に同い年の子持ちの女性がいるのですが、ときどき子どもが熱を出して、保育園から電話があって早退したりお休みしてたりしています。
    幸い、時短や職場の理解でそこまで仕事に影響は出ていないようですが、会議に出席できなかったりすることもあるので、本人としては忸怩たる思いもあるかもしれません。
    もちろん、父親だって子どもが心配だと仕事にも影響が出ることと思います。
    ご指摘の通り、育児に伴う女性の能力活用機会の減少による経済への影響は大きいでしょうし、また、育児の利益は社会全体、家族全体が受けるのに、女性だけがキャリア形成に影響を受ける、というのは男性の目から見ても不公平だと思います。
    とはいえ、社会にとってもこれからの世代は大切だし、親にとってはかわいい子供。
    父親も母親も安心して子供のために働けるように、このような環境が、できるなら民間の、特に若い社会起業家の手によって実現されることを願います。

  3. ゆーけー のコメント:

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    >yosukeさん
    男性であっても、育児って会社の理解が大事ですよね。共働きなら、どうしても父親が動かなければいけないことも多そうですし。
    多々ご苦労のこととお察しします。
    同僚に同い年の子持ちの女性がいるのですが、ときどき子どもが熱を出して、保育園から電話があって早退したりお休みしてたりしています。
    幸い、時短や職場の理解でそこまで仕事に影響は出ていないようですが、会議に出席できなかったりすることもあるので、本人としては忸怩たる思いもあるかもしれません。
    もちろん、父親だって子どもが心配だと仕事にも影響が出ることと思います。
    ご指摘の通り、育児に伴う女性の能力活用機会の減少による経済への影響は大きいでしょうし、また、育児の利益は社会全体、家族全体が受けるのに、女性だけがキャリア形成に影響を受ける、というのは男性の目から見ても不公平だと思います。
    とはいえ、社会にとってもこれからの世代は大切だし、親にとってはかわいい子供。
    父親も母親も安心して子供のために働けるように、このような環境が、できるなら民間の、特に若い社会起業家の手によって実現されることを願います。

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