もう1日経ちましたが、昨日は終戦記念日でした。
この時期になると特集番組なども多くなるので、自然と戦争のことについては考えさせられます。
やはり戦争の悲惨さについて映像を通してとはいえ痛感します。
しかし、残念ながら多くのメディアは日中・太平洋戦争で戦争のことを考えるのを終わらせている感があります。
先の大戦は悲惨だった、戦後は平和、ああよかった、もう戦争はしたくないね。
確かにその通り。戦争は悲惨だし、もう経験などしたくない。
しかし、忘れてはならないのは、日本の外では戦争や紛争が続いている国が多いということ。
例えば、つい最近までスリランカでは内紛がありましたし、南米・アフリカでは内戦が続いている国もあります。
先進国に目を向けても、同盟国・アメリカはテロとの戦いの最前線にいるし、イギリスも北アイルランド問題を抱えています。スペインもバスク人問題がある。
先人の犠牲の上に安住を確立した私たちは、今世界にある戦争という不幸にこの機会にもう少し目を向けてもよいのではないでしょうか。
また、日本は難民の受け入れに非常に厳しい国としても知られています。
無論、外国人の受け入れに慎重になる必要は認めるものの、戦禍の苦しみを知る者、知るべき者として、もう少し受け入れて、戦争の苦しみを共有するという取り組みをしてもいいのかもしれないと思います。
障害者やマイノリティの方の話を当事者から直接伺って(語り手が生きている本となる)、その課題についてより理解を深める、という「Living Library 」という活動がありますが、難民の方から直接こういう話を聞く機会はもっとあってもよいと思います。特に中高生のうちに聞いていたら、と自分でも思います。
もちろん、日本はODAによる国際貢献や自衛隊の海外派遣など世界の平和に向けた貢献を続けているし、NGOとして世界で活躍されている方も多くいらっしゃると思います。
できれば、来年のこの時期には、旧日本軍の軍服を着た方たちのドラマだけでなく、現在、日本人が苦しんだ戦禍から世界を救おうと活動されている方々の貢献に目を向けた報道を期待したいと思います。
生意気に書き連ねましたが、もちろん一日本人として、戦没者や戦争被害者には敬意を持って冥福をお祈りしていますので、念のため。
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素晴らしい見解ですね。全く賛同です。
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ご賛同いただきありがとうございます。
戦争の苦しみとまではいかずとも、せめて人の痛みを感じようとする姿勢だけは保ちたいと思います。