民主党がよく視察し、参考にしていることで知られる英国の政治体制。
最近政権交代があったことで一層注目を集めていますが、そんな英国の政治の実情が解説されている本を読みました。
英国の国会議員候補者は政党によって厳選され、当選後も実力を吟味されること、与野党の政策論議が活発であることから、有能な人間がちゃんと上に登っていく仕組みになっているそうです。そのため、世襲議員も日本に比べて圧倒的に少なく、また世襲といっても選挙区は異なることがほとんどのようで、本当に実力勝負です。
確かに、日本の大物政治家に比べ、英国の政治家は洗練されている感があります。
また、首相や大臣による政策論議が頻繁に行われており、首相・大臣が原則答弁を行う一方、野党の質問内容はわからないため、必死に勉強するらしいです。
また、選挙の際には戸別訪問を行い、特に浮動票層に積極的に政治論議を行うそうです。
これこそまさに「政治主導」と呼ばれる点なのでしょうが、この点日本の政治は英国に追い付いていないかもしれません。
もちろん、泣きどころも多く、上院が既得権益の巣窟になっていたり、日本同様投票率が低下していたり(それでも60%はありますが)という点はありますが。
それでも、日本よりはよほど政治の質(政治家・有権者・制度共に)が高いように感じました。
英国病と言われたり、サブプライムで傷ついたりしても、やはり英国には学ぶことが多いように思います。
もっと英語を勉強して、英国に留学したり、英国のwebサイトをもっと読めるようになっていきたいです。
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