12月17日から18日にかけて、「たびけん!」さんの企画で、滋賀県に行ってきました。
今回は、そのご報告も兼ねて、滋賀県の魅力をお伝えできればと思います。
①いざ、滋賀県へ!
さて、当日17日。8時30分に東京駅発です。
私は休暇を取っているので気楽なもの。
そして、時間通りに新幹線に。
飲み物とおやつをお供に乗る新幹線は至福のひとときです。
外を眺めていると、日本一の富士山が見えてきました。
天気がよかったので、きれいに見えました。
絶景です。
11時前に米原駅に到着。ここで父と合流しました。
車とカーナビの活躍に期待。
②佐和山、彦根
父と合流すると、さっそく、米原駅の南の佐和山城跡へ。
佐和山城は、安土桃山時代に豊臣秀吉の家臣として活躍し、関ヶ原の戦いで徳川家康と戦った石田三成の居城です。
石田三成の後に入った井伊氏の時代に廃城になったため、今は石垣だけが残っています。
今でこそこのような姿ですが、三成在世中は「三成に過ぎたるものが二つあり 島の左近に佐和山の城」と謳われた名城です。
また、三成の前には、浅井家の重臣・磯野氏や織田家の重臣・丹羽長秀が入った要衝として知られています。
城跡の近くに、石田三成の屋敷跡が残っています。
その権勢に比して、居城は質素であったと伝わりますが、きっと屋敷も質素だったのでしょう。
さて、佐和山をさらに南下すると、国宝の彦根城があります。
さっそく天守まで登ってみました。
天守の中は、彦根城関連の瓦などの展示がありました。
彦根城から佐和山を望みました。
近江高校は2001年に夏の甲子園に出場し、滋賀県勢初の準優勝に輝きました。
せっかくなので、ガチャポンでひこにゃんストラップを取ってきました。
③近江商人の街
近江は、近江商人発祥の地としても有名です。
近江商人は、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」の言葉で知られており、これが日本における企業の社会的責任(CSR)の先駆けとも言われています。
まず、近江商人の筆頭とも言える存在で、大手商社の伊藤忠商事・丸紅創業者、伊藤忠兵衛の生家である伊藤忠兵衛記念館を訪れました。
中はほとんど当時のままで、当時の生活を偲ぶことができます。
店の間では商売が営まれていました。
大手商社の歴史はここから始まったというわけですね。
おなじく近江商人の街である五個荘の街並みを訪れました。
昔の街並みが保存されているだけでなく、水路が張り巡らされ、きれいな水が流れていて、鯉まで泳いでいて、心がとても落ち着く感じです。
老後にはこういう雰囲気の街に住みたいと思いました。
④豊臣秀吉ゆかりの地、長浜
五個荘から北上し、米原を通り過ぎて、浅井家滅亡後に羽柴(豊臣)秀吉が封じられた長浜を訪れました。
長浜駅前には、秀吉と石田三成が出会ったエピソードを表した像がありました。
有名な、「最初はぬるく、そのつぎはちょっと熱く、最後は熱く」の話です。
基本的に、三成は気遣いができる人なのだと思うのですが、それでも武功派と溝ができてしまったのは残念ですね。
長浜城は琵琶湖に面した城で、景色もよかったです。
浅井家の小谷城から水利を活かすために長浜に居城を映した秀吉の先見の明がうかがえます。
⑤葛篭尾崎
当日の宿は、琵琶湖畔の葛篭尾崎近くの「つづらお荘」。
長浜からひたすら北上です。
途中に、面白い交差点がありました。
酢?
賤ヶ岳の戦いで有名な賤ヶ岳を通過して、琵琶湖沿いにうねうね走って、つづらお荘に到着。
さっそくお風呂に入ってお食事タイム。
鴨のすき焼きや鯉の刺身が出ました。
鯉は初めてだったのですが、ハマチに似た食感でおいしかったです。 近江米や食前酒もおいしかったです。
さすが米どころです。
夜が明けて、明るくなった琵琶湖はとてもきれいでした。
⑤比叡山へ 二日目は、琵琶湖湖西沿いに比叡山に向かいました。
途中、琵琶湖八景の一つ、海津大崎に寄りました。
つづらお荘から見た景色同様、琵琶湖がきれいに見えました。
日光がキラキラしていて良かったです。
そして、湖西を2時間ほど走ります。
琵琶湖の景色がきれいなので飽きません。
夏にはヨットやグライダーなどが闊歩しているのかもしれませんね。
きっと気持ちいいことでしょう。
そして、比叡山に到着。
山際をうねうねうねうね・・・
うねうねうねうねうねうね・・・
途中、比叡山から琵琶湖を望んでみました。
非常に素晴らしい長めです。
世俗を超越した僧侶の視界とはこのような感じなのでしょうか。
比叡山延暦寺には、織田信長に焼き打ちされた歴史もあるのですが、織田軍はよくあの山を責め登ったものだと思いました。
反対した明智光秀も本当はあの坂を登るのが億劫だったのではないかと勘ぐってしまいました。
まずは横川中堂へ。
続いて、その奥の元三大師堂へ。
ここはおみくじ発祥の地でもあるそうです。
すなわち、ここにいらっしゃった良源大師(慈恵大師・元三大師)が始められたとのことです。
さらに奥に行くと、日蓮上人が修業をされた定光院へ。
森の中をどんどん進みます。
誰もいない山の中、どんどん下りていきます。
そして、ついに定光院に到着。
入って奥に進むと、日蓮上人の像を発見。
像の下の「立正安国」は、彼の著した「立正安国論」に由来しているのでしょうか。
「立正安国論」は日蓮上人が当時の日本を案じて著したものだと伝わっています。
⑥大津へ
無事修業(?)を終えて下山、大津に向かいました。
向かう途中で、大津京駅を発見。
大津宮は、日本が白村江の戦いで敗れた後に遷都されたと伝わっています。
大津駅前には、滋賀銀行大津駅前支店がありました。
大きい建物なので、本店かと思いきや、実は違うようです。
よくみると、ほかの会社も入っていますしね。
滋賀県内では、滋賀銀行とびわこ銀行という銀行が広く展開されているようです。
びわこ銀行は、関西アーバン銀行と合併ののち、商号が消滅する予定ですが、環境に対する取り組みはよく知られており、ロゴマークなどは環境マークとして残るとのことです。
大津市街を通っていると、路面電車を見かけました。
のんびりした雰囲気が心を和ませてくれます。
さすがに、チリンチリンって感じではなかったですが。
その後、京都駅で家路につきました。
京都駅でもひこにゃんが出没していました。
お土産にひこにゃんTシャツを買ってしまいました・・・。
その後、無事に自宅に帰り、今回の滋賀県の旅は終了しました。
滋賀県の旅レポートはいかがでしたか。
滋賀県を回ってみて、自然の豊かさやその歴史の深さを感じることができました。
水利に恵まれていること、商業と道徳の関係が歴史的に深いことなどの点から考えると、オランダと似ているところがあると思いました。
つたない文章ではありますが、滋賀県の魅力を少しでも感じていただき、関心を持っていただければ幸いです。
最後までお目通しいただき、ありがとうございました。