昨日公開された話題の映画「ハゲタカ 」を見てきました。
今回は、芝野らが属する業績不振の日本の自動車会社の買収を舞台に、買収する中国ファンドと鷲津ファンドの白熱した戦いが展開されています。
実際のM&Aやバイアウトの現場ってこんな感じなの!?という驚きの連続です。
基盤にはファイナンスがあるのは当然ですが、さらに権謀術数がてんこ盛り。
見ていて飽きさせません。
ただ、最大のテーマである「日本の構造的問題への疑問」そのものについては深く突っ込まれていなかった気がします。
格差社会の象徴として派遣社員が登場していましたが、グローバル時代における日本の構造的問題を派遣に矮小していたとしていたのなら少々残念な気がします。
日本には誇るべき伝統や価値観があり、それをグローバル化時代の現実にどう合わせていくか。
もし続編があるのなら(大いに期待しています)、是非それを扱ってほしいと思います。
・・・と書いてみましたが、ファイナンスの世界にいる人間として非常に興奮した、面白い映画でした。
NHKだけあり、BGMも素晴らしいです。