国連総会で日本が同じアジア枠で争っていたイランを上回る得票で、10度目の安全保障理事会の非常任理事国に当選しました。
10回というのは加盟国中最多であり、安保理改革議論の中で、日本も常任理事国へ、という流れに追い風になりそうです。
また、米国・英国も日本の常任理事国入りに賛意を表明しているそうです。
この議論の中で、ついつい日本が常任理事国になれるか、なれないか、ということにばかり注目が集まりますが、本当に議論すべきは、日本が常任理事国になるメリット・デメリット、そして何より、日本が常任理事国になることで世界にどのような貢献ができるのか、ということだと思います。
もちろん、日本は世界有数の国連負担金の拠出国であり、ODAについても世界トップクラスの貢献をしています。
これらと組み合わせ、日本が世界にどう貢献するのか、日本の国益とどう結び付けていくのか、ということについても真剣な議論を聞いてみたいと思います。
それができなければ、イランの言うとおり、「アメリカの票を増やすだけ」ということになりかねませんので。