今日の日経新聞夕刊で、伊藤忠商事の丹羽会長が、人を認めることの大事さを語っていらっしゃいました。
人を動かすためには、褒める、任せる、認めるの三つが大事で、特に認めることが大事であることを挙げておられました。
人は精神的に脆いものだから認められなければ生きていけない、という趣旨だったと思います。
たしかに、どんなに辛くても、存在意義を認めてもらえると、それだけで嬉しいし、元気も出ます。
一流企業の会長に上り詰められるような(精神的にも能力的にも恵まれているであろう)方がそのような視点を持っていることが意外で読み込んでしまいました。
もちろん、優れた管理職であったでしょうから、当然そのような視点で部下と接したことは想像に難くはないのですが。
褒める、任せる、認めるということは言うに易く、意外に行うに難きことだと思います。
私の場合、前職も今の職場も人数が少ないので仕事は比較的任せられますが、前職では褒められたり認められたことは少なかった気がします。
それゆえに自信喪失になったうえ職場にいるのが辛くなって現在の職場に移ったという経緯があります。
仕事のやりがいとしても現在の方があるのですが、前職でもう少しこのあたりのフォローがあれば精神的に追い詰められて退職することはなかったかも、と思います。
その点、現在の職場では、些細なことでも褒めてもらえたり認められたりされているので、職場にいるのが楽しいです。無論、専門家集団なので、仕事に厳しく、悔しい思いをすることもありますが、職場の雰囲気がそれを乗り越えさせてくれます。
おそらく、丹羽会長も仕事には厳しくても、部下に慕われるタイプの管理職だったのかな、と思います。
自分もそのような厳しさと温かさを併せ持った人間を目指したいと思います。